九月のあいさつ
拝啓 初秋の候とはいえ まだまだ暑さ続きの毎日ですが
皆様にはお元気でお過ごしの事と存じます
いつもご愛顧ありがとうございます
この夏は特に印象深いことが二つありました それは永久に忘れられない
広島、長崎の原爆の日に国連事務総長をはじめアメリカ・イギリス・フランス
などの核保有国の代表が平和記念式典に初参列されたことです
もう一つは戦後65年経ち 戦争と原爆を体験された方々が
次世代に伝えるべきことが我々の務めとの思いで
忘れてしまいたい悲惨な出来ごとを多く語りはじめられたことです
身内のことになりますが 中国での戦争を体験した90歳の義父も
ある出来事を話してくれました
ある朝 現地でこれまでに経験したこともない異常な胸騒ぎを
覚え そのため十分な装備を部下たちに指示し陣地を
出たそうです ところが途中潜伏していた敵軍に襲われ
全滅かと思われたところ 装備と機転により九死に一生を得た
そうです どうして生き残れたかについては
義父は次のように云いました
「私は全身全霊で 「私はここで死のうとしています」と父に
テレパシーを送った」と
このような経験は二度となく あとで分かったことですが
義父の父は その時は他界していました
義父は父の魂が救ってくれたと信じています
今後いろいろ貴重な戦争体験を語ってくださるでしょう
そんな時 真剣に聞いて平和を願いましょう
ご自愛下さい
敬具
有限会社ノビア店主 河村伸一郎 |