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令和３年１１月のごあいさつ

拝啓　異常気象から一転　急な気温降下で秋が一気に深まってまいりました

皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか　平素はシンプロポリスミナスをご愛顧頂き誠にありがとうございます

さて、先月は福岡でも緊急事態宣言が解除されましたので、妻に誘われ大変久しぶりに映画「トーベ」を見に行ってきました。「ムーミン」の原作者トーベ・ヤンソン（１９１４年〜２００１年）の半生を描いた作品です。

映画の粗筋は、第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。１９３９年に戦争が始まったさ中、画家のトーベは不思議な「ムーミントロール」（＝著作に登場する妖精に似た生き物）の物語を描き始めます。戦争が終わると、アトリエを借りて本業の絵画制作に励みますが、保守的な美術会や厳格な父（著名な彫刻家）との葛藤の中で、満たされない日々を過ごします。

若い芸術家とのパーティーや恋愛などで発散する生活の中で、舞台演出家で既婚者のヴィヴィカ・バンドラーと出会い衝撃的な恋に落ちます。当時フィンランドでは同性愛は犯罪、病気とみなされていて１９７１年までは違法だったそうです。１９４９年トーベが脚本と美術を担当しヴィヴィカが演出した舞台「ムーミントロールと彗星」が上演され人気を博します。そしてトーベの名声は高まっていきます・・・

ムーミンが世界中で愛される理由は、その様なトーベの正直、自由、大胆で勇気ある生き方と個性豊かな人々との交わりや様々な経験であったのではないかと思いました。

ちなみにトーベの昔の恋人がモデルになっているスナフキンというキャラクターがあります。 その名言集から一つ〜「あんまり大袈裟に考えすぎないようにしろよ。何でも大きくしすぎちゃ駄目だぜ」

向寒の折、インフルエンザにも気を付けられ、どうぞお身体を大切にお過ごし下さい。　　　敬具

　　　有限会社ノビア　店主　河村　伸一郎